子育て

赤ちゃんのインフルエンザ予防接種どうする?

たつな
たつな
こんにちは!
たつなといいます。
6ヶ月の赤ちゃんを育てています。
仕事は薬局薬剤師です。

この間、予防注射で病院に行った際、先生からインフルエンザワクチンの説明がありました。

先生
先生
赤ちゃんは6ヶ月から受けられるから、良かったら受けに来てね

その時の季節は9月。
うちの子は5ヶ月になったところでした。

インフルエンザ予防接種のことなんか、これっぽっちも考えていなかった私は「???」でいっぱいになってしまいました。

たつな
たつな
赤ちゃんもインフルエンザワクチン打った方がいいの?
赤ちゃんてインフルエンザなりやすいんだっけ?
まだ0歳だから、外出避ければ大丈夫?
夫が薬局勤務だから、赤ちゃんも注射しておいた方がいい?

とっさの出来事に「あ、考えておきます」としか言えかったヘタレな私…。

なので、家に帰ってからグーグルやツイッターで調べるわけです。
(みんなやるよね…?)

調べて後悔しました…。

・1歳からって言われた
・赤ちゃんは免疫つきずらいから意味ないんだって
・卵が含まれてるからやりたくない!

などなどなど。

いろんな意見や情報がありすぎて、余計にわからなくなりました、
簡単に調べても、納得いく情報は出てこない!

なので、本腰を入れて調べることにしました。
厚労省HP、学会HP、ちゃんとしてそうな医師監修の記事など。
た、大変だった…!

たつな
たつな
さまざま調べた上で、
赤ちゃんのインフルエンザ予防接種を受けることにしました。

そこに至るまでの過程や、よくある疑問について、できるだけ信頼できる情報をまとめたのがこの記事です。

同じように悩むお母さん、お父さんの助けになれば嬉しいです。

こんな人におすすめ

・赤ちゃん(※)がいるママ・パパ
・赤ちゃんにインフルエンザワクチンをうってもいいの?と疑問に思っている。
・赤ちゃんにインフルエンザ予防接種を受けようか悩んでいる。
・赤ちゃんにインフルエンザ予防接種を受けるのは心配、怖い。

(※)この記事では、赤ちゃん=乳児(0~11ヶ月児)とします

そもそもインフルエンザって?

なんとなくご存知かもしれませんが、簡単にご説明します。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。

厚生労働省 インフルエンザQ&Aより
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

以前行った勉強会で、

感染症の先生
感染症の先生
インフルエンザは、治る病気なので怖いものじゃないですよ。
ちょっとつらいかもしれませんが、健康な大人だったらそう心配いりません。

と教わりました。

薬剤師時代を思い返せば、たしかにかかる人は多いけど、ほとんどの人は数日で元気になっていた覚えもあります。

でも、今気がかりなのは赤ちゃんについて。

たつな
たつな
赤ちゃんがインフルエンザになっちゃったら?
産まれて間もない赤ちゃんって悪くなりやすいんじゃない?

と疑問が浮かんだので、「赤ちゃんはインフルエンザになったら悪くなりやすい?」について調べてみました。

赤ちゃんがなるとどうなるの?悪化しやすい?

インフルエンザで怖いのは、肺炎、インフルエンザ脳症など、重症化してしまうことです。

一般的に重症化のリスクが高いのは、

重症化する危険性が高い人

高齢者
幼児
妊娠中の女性
持病のある方
・喘息のある人
・慢性呼吸器疾患(COPD)
・慢性心疾患のある人
・糖尿病など代謝性疾患のある人 など

政府広報オンライン
インフルエンザの感染を防ぐポイント
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html

とされています。

…あれ、幼児(1歳~就学前)は入ってるけど乳児(0~11ヶ月)が入ってない?

ということで、乳児の重症化について、もうちょっと詳しく調べてみました。

国立感染症研究所
今冬のインフルエンザについて (2017/18 シーズン)
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/influ/fludoco1718.pdf

年齢別インフルエンザ入院患者数

今シーズン(2018 年第 17 週現在)のインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は、この 3 シーズンでは最も高くなりました(表 1)。すべての年齢群における報告数は前シーズンよりも増加しました。特に増加が多かったのは、0~4 歳、5~9 歳、60 歳代、70 歳以上の年齢群です。今シーズンは様々なウイルス型が同時流行したシーズンで、報告数も年齢分布も過去 3 シーズンとは異なる傾向でした。小児と高齢者の両方に多く、特に 70 歳以上の報告数が多い分布となりました。

たつな
たつな
なるほど、子供と高齢者の入院人数は多めなんだな。
…高齢者はそもそもの人数が多いから患者数も多いよな…。
比率にしてみたらどうなるんだろう?

と疑問に思ったらさすが国立の機関。
ちゃんと比率の表がありました。

表 2 にシーズン全体の(2017/18 シーズンのみ第 17 週まで)基幹病院定点におけるインフルエンザ入院患者数(単位:人)と国全体のインフルエンザ推計受診者数(単位:万人)との比を示します。0~14 歳群では、前々シーズンの報告数と比を比較すると、今シーズンは、推計受診者数が多い一方で、入院患者数は少なく、比は前シーズンと同様に低い傾向がみられました。一方、60 歳以上群では、前シーズン・前々シーズンの報告数を上回りましたが、前シーズンと比較すると、比は低い傾向がみられました。

たつな
たつな
比にしても、高齢者がやっぱり多い!
ということは、インフルエンザ入院は赤ちゃんや子供もなりやすい傾向だけど、高齢者の方が多いんだな。

年齢別インフルエンザ脳症患者数

各シーズンともに、10 歳未満が全体の 50%以上を占めました。3 シーズンの中では、2017/18 シーズンは 10 歳未満の占める割合が 58%と最も少なく、5 歳未満の症例は全体の 33%でした。一方、60 歳以上の症例は 13%であり、2016/17 シーズンより少なく、2015/16 シーズンより多い割合でした。

たつな
たつな
脳症に関しては10歳未満の割合が多いんだな。
子ども・赤ちゃんは注意が必要だな。

これらの報告を踏まえて、0歳児は健康な大人と比べるとやや入院・脳症になりやすい傾向なのかな、と解釈しました。

ちなみに、死亡率も気になったのですが、国立感染症研究所の資料に年齢別死亡についてのデータはありませんでした。
死亡についての表はなんだかよくわかりませんでした…。
統計とか任せて!って人は、元の資料を見てみるといいかもしれません。

ここで1つ気をつけなきゃいけないのは、あくまで、日本で1シーズンでの結果だということです。
ちゃんと有意差があるのかとか研究デザインは…などを考慮していない、あくまでただの結果です。
もっとちゃんとした研究・解析が気になる方は、こちらをどうぞ。
(私はとってもさらーーっと目を通しました…)

➀Cochrane Database of Systematic Reviews Vaccines for preventing influenza in healthy children
コクランは日本語verもあります。
健康な小児におけるインフルエンザワクチンの予防効果
https://www.cochrane.org/ja/CD004879/jian-kang-naxiao-er-niokeruinhuruenzawakutinnoyu-fang-xiao-guo

②Vaccine effectiveness against laboratory-confirmed influenza hospitalizations among young children during the 2010-11 to 2013-14 influenza seasons in Ontario, Canada

③Influenza Vaccine Effectiveness Against Pediatric Deaths

赤ちゃんがインフルエンザワクチンをうつメリットとデメリットは?

2017/18シーズンインフルエンザの報告を見て、
赤ちゃんは、健康な大人に比べるとインフルエンザによる入院・脳症に注意!
と考えた私。

その上で、赤ちゃんがインフルエンザワクチンを受けるメリット・デメリットはどんな感じでしょうか?

赤ちゃんがインフルエンザワクチンを受けるメリット

厚生労働省 インフルエンザQ&A

Q.21 乳幼児におけるインフルエンザワクチンの有効性について教えて下さい。

現在国内で用いられている不活化のインフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止する効果はありませんが、インフルエンザの発病を一定程度予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

なるほど。
たとえインフルエンザになったとしても、予防接種をしていれば重症化や最悪の事態を避けられるかもしれない
ということですね。
これってすごく大事なことだ!!

赤ちゃんがインフルエンザワクチンを受けるデメリット

でもやっぱり心配なのは、インフルエンザワクチンのデメリット。

ツイッターで見かけた心配な声➀

心配するママ
心配するママ
うって熱が出ちゃったり、具合が悪くなったりしないかな?

この疑問についてはこちら。

インフルエンザHAワクチン「生研」添付文書

【特定使用成績調査(再審査終了時)】
6ヶ月以上13歳未満の小児1253例を対象とした特定使用成績調査において、副反応は、6ヶ月以上3歳未満では595例中129例(21.7%)、3歳以上13歳未満では658例中332例(50.5%)であった。
主な副反応は、6ヶ月以上3歳未満で注射部位紅斑80例(13.4%)、注射部位腫脹54例(9.1%)、発熱23例(3.9%)、注射部位疼痛22例(3.7%)、注射部位そう痒感19例(3.2%)、3歳以上13歳未満で注射部位紅斑246例(37.4%)、注射部位腫脹240例(36.5%)、注射部位疼痛148例(22.5%)、注射部位そう痒感128例(19.5%)、注射部位熱感123例(18.7%)、発熱23例(3.5%)であった。

たつな
たつな
副反応の多くはうったところが赤くなったり、腫れたりなんだな。
頻度は注射部位紅斑80例(13.4%)だからそんなに多くないか。
発熱の頻度も23例(3.9%)、これも多くないな。

ツイッターで見かけた心配な声②

心配するパパ
心配するパパ
ワクチンをうって、インフルエンザになっちゃうこともあるんじゃ?

この疑問ついてはこちら。

厚生労働省 インフルエンザQ&A

Q.33: インフルエンザワクチンの接種によって、インフルエンザを発症することはありますか?

ありません。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスの感染性を失わせ、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して作ったものです。
したがって、ウイルスとしての働きはないので、ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

たつな
たつな
インフルエンザは不活化ワクチンなので、発症にはいたりません。

赤ちゃんにインフルエンザワクチンってうっていいの?1歳からってきいたけど…。

たつな
たつな
インフルエンザワクチンは、6ヶ月の赤ちゃんから接種できます。

インフルエンザHAワクチン「生研」 添付文書より

【用法及び用量】
6ヶ月以上3歳未満のものには0.25mLを皮下に、3歳以上13歳未満のものには0.5mLを皮下におよそ2~4週間の間隔をおいて2回注射する。

厚労省もこう記載しています。

厚生労働省 インフルエンザQ&A

Q.18 ワクチンは1回接種でよいでしょうか?

13歳未満の方は、2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。

(1)6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種(注4)
(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

ですが、ツイッターなどで、

・1歳からって言われた。
・赤ちゃんはインフルエンザの免疫つきづらいから打っても意味ないって。
・受けたかったのに、1歳になってないから断られた。

という声を見かけました。

「1歳以下の接種はいまいち」と言われている由来はこの論文かなと思います。

Effectiveness of Trivalent Inactivated Influenza Vaccine in Children Estimated by a Test-Negative Case-Control Design Study Based on Influenza Rapid Diagnostic Test Results.

→グーグル翻訳
インフルエンザ迅速診断テスト結果に基づくテストネガティブ症例対照研究により推定された小児における3価不活化インフルエンザワクチンの有効性

【概要】
・2015年、慶応大学小児インフルエンザ研究グループが発表
・場所:群馬県、栃木県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、静岡県の22病院
・期間:2013年11月~2014年3月
・対象:4727人(6か月~15歳)

【結論、一部抜粋】
Influenza vaccine was not effective against either influenza A or influenza B in infants 6 to 11 months of age. Two doses of influenza vaccine provided better protection against influenza A infection than a single dose did. VE against hospitalization influenza A infection was 76%. Influenza vaccine was effective against influenza A, especially against influenza A(H1N1)pdm09, but was much less effective against influenza B.

→グーグル翻訳
インフルエンザワクチンは、6〜11ヶ月齢の乳児のインフルエンザAまたはインフルエンザBに対して有効ではありませんでした。インフルエンザワクチンの2回投与は、単回投与よりもインフルエンザA型感染に対するより良い防御を提供した。入院時のインフルエンザA感染に対するVEは76%であった。インフルエンザワクチンはインフルエンザA、特にインフルエンザA(H1N1)pdm09に対して有効であったが、インフルエンザBに対してはあまり効果がなかった。

おそらくこの論文をふまえて、各団体はこのような見解を示しています。

NPO法人 KNOW★VPD
インフルエンザワクチンの効果は?うった方がいいの?

1歳以下の赤ちゃんでは、調査人数の関係もあると思いますが、有効性を評価するデータが得られなかったとして評価されませんでした

ということで、打ったほうがいいかですが、
・1歳以下の乳児には、強くはお勧めはしません。ただし少ないながら効果は期待されていますので、保育園などの集団生活しているお子さんで少しでも感染のリスクを減らしたい、そうでなくとも安全に行きたいとお考えなら接種してもよいでしょう。
・1歳以上のお子さん、特に保育園・幼稚園・学校などの集団生活をしているお子さんには接種をお勧めします。
・小さいお子さんのいる家庭では親や兄弟が接種することで感染のリスクを下げることをお勧めします。

ワクチンの有効率は高くありませんが、現在のところ科学的に有効性が証明されている予防法はワクチンだけです。

http://www.know-vpd.jp/bnr/index.htm

日本小児科学会も「乳幼児(6歳未満)に対するインフルエンザワクチン接種について」で、ほぼ同じことを書いています。
(引用したいところですが、リンクフリーでなかったので控えさせてください)

こういった事情があるので、乳児(6~11か月児)に対してのインフルエンザワクチンは意見が分かれてしまうようです。

でも!
上にも書いたように、赤ちゃんがインフルエンザワクチンを受ける一番のメリットは、

発病後の重症化や死亡をある程度防ぐことができる

ことです。

「受けよう」とお父さん・お母さんが決めたのなら、胸を張って受けてもらいたいと思います。

1回じゃだめ?2回も打つのは心配で…。

こう心配になる気持ち、すごくわかります。
正直に言うと、私がそう思いました…。

たつな
たつな
赤ちゃんにインフルエンザワクチンてどうなんだ?
二回接種なんだ…。じゃあ間をとって、一回だけで…。

この人本当に薬剤師?っていうつっこみはおいといて…。

受けるなら2回受けよう!

その根拠の資料がこちらです。

インフルエンザHAワクチン「生研」添付文書 臨床成績の表

1回と2回じゃ抗体陽転率がこんなに違う!
私はこれを見て、ちゃんと2回やろうと思いました。

厚労省もこう言っています!

【再掲】
厚生労働省 インフルエンザQ&A

Q.18 ワクチンは1回接種でよいでしょうか?

13歳未満の方は、2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。

(1)6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種(注4)
(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

たつな
たつな
2回受けましょうといわれるのは、ちゃんと理由がありました…。
13歳未満は2回摂取しましょう。

卵アレルギーがあるとだめってきいた。っていうか、卵まだ試してない…

インフルエンザワクチンは鶏の卵を使って製造しています。

心配するママ
心配するママ
なんで鶏の卵??

について、はるか昔の微生物学の記憶を引っ張り出して解説してみます。

ウイルスは寄生虫みたいなもので、自分一人じゃ生きられない。
当然、一人(?)じゃ増えることもできない。
だから、何か生き物に感染して増殖していく。
→ワクチンを製造するにあたり、何か生き物(今回は鶏の卵)を使って増やしていっている。

という感じです。

インフルエンザワクチンと卵アレルギーについては、このように考えられています。

・製造の時に鶏卵を使っている
・精製していって大部分は除去されるけれど、ごく微量の卵成分が残ってしまう
・ごく稀に、インフルエンザワクチン接種してアレルギー症状起こることがある
・卵アレルギーある人は注意が必要

残っている卵成分はわずかのようですが…。
インフルエンザワクチンを摂取できるかどうかは、卵アレルギーの重症度によって異なります。
(アナフィラキシーの経験あるか、など)
事情ごとに判断が変わってくると思うので、きちんと医師に相談した上で決めるのがよいかと思います。

ここで、としてご紹介したいのがこちらです。

【米国小児科学会 Recommendations for Prevention and Control of Influenza in Children, 2017 – 2018】
http://pediatrics.aappublications.org/content/140/4/e20172550.long

その中一部を抜粋。

Abstract

4.All children with an egg allergy of any severity can receive an influenza vaccine without any additional precautions beyond those recommended for any vaccine
→グーグル翻訳
重症度の卵アレルギーを患う全ての子供は、任意のワクチンについて推奨される予防措置を除いて、インフルエンザワクチンを受けることができます

米国小児科学会の推奨で、重度の卵アレルギーの小児でもインフルエンザワクチンを接種できる、と通知がでたそうです。

今後、日本の推奨がどうなるか気になるところです。
でもあくまでアメリカの話なので、参考にとどめておいてください。

<参考>
予防接種に関するQ&A集2017 一般社団法人日本ワクチン産業協会
ドクター・キッド~小児科医が解説する子どもの健康・病気・育児~
小児アレルギー科医の備忘録

たつな家の事情はこんな感じ。受けることにしたよ。

思ったよりも長くなってしまった…。
さて、これらを踏まえて、「うちの子どうしよう?」という疑問に戻ります。

たつな家の事情はこんなかんじです。

・たつな:育休中だから、人混み避けようと思えば避けられる。
外出先はだいたい駅や児童館。予防接種はしておこう。

・夫:薬局薬剤師。電車通勤だから人混み避けられない。
そして、毎日インフル患者さんと接触するようになる。予防接種は絶対しよう。

・たつな子:2018年4月生まれ。10月現在は6か月児。
保育園はまだで、ほぼ自宅養育。(集団生活はしていない)
流行シーズン中、明らかな人込みは避けるにしても児童館くらいは行く。
(じゃないと私が死ぬ…)

→うちの最大のポイントは夫!
きっと、ほぼ毎日、インフル患者さんを目の前にして服薬指導をすることになります。
感染する何かを持って帰ってくるでしょう。

そして、インフルエンザワクチンをうつことにより、重症化をある程度防ぐことができます。
もしなったとしても、最悪の事態はまぬがれるかもしれない
注射2回で重症化を避けられるなら安いものと私は思います。(夫も同感でした)

たつな
たつな
なので、うちの子はインフルエンザ予防接種を受けることにしました

まとめ

赤ちゃんのインフルエンザ予防接種について、できる限りちゃんとした情報をまとめていきました。

乳児(1歳以下)のインフルエンザワクチンは意見が分かれてしまうこともあるようですが、
インフルエンザの発病を一定程度予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。

我が家は、薬局勤務の夫がいることもあり、そう悩まず接種を決めました。
それぞれのおうちの事情があるかと思いますので、おうち毎に納得のいく判断をしてもらえたらと思います。

結局どうしたらいいの?って困ってしまった人は、信頼できる医師や薬剤師にぜひ相談してください。

個々の事情をふまえて、患者さんの納得いく判断ができるようサポートするのが良い医療者だと思っています。

困っているあなたの力になってくれるはずです。

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