今年も「保育園落ちた」の話題が聞こえてくる季節になりました。
今までは眺めている側でしたが、今年は私も保活の当事者です。
そろそろ通知が届くはずなんですが、2月7日現在まだ来ていなく、落ち着かない日々を送っています。
ここには保活の心構えや入れるための秘策などは書いていなく、ただありのまま、保活をした私たち家族の様子と気持ちを書き綴りました。
保活への、当事者の切羽詰まった思いを書き留めておきたく筆をとった次第です。
よかったら最後までおつきあい頂けますと幸いです。
【追記】
2月8日にまさかの電話連絡があり、無事に保育園決まりました。
記事の後半に、詳しく書いています。
育休中の薬局薬剤師です。
今度の春(2019年4月)に職場復帰したいんですが…。
目次
我が家の状況
まず、我が家の状況はこんな感じです。
◆子:2018年4月生まれ
◆私と夫:フルタイム正社員、どちらも薬剤師
◆私実家は同市内(自転車で10分)
◆夫実家は同県内(電車で1時間)
◆保活激戦地区
※両実家が近いので、ものすごく恵まれた環境です
ありがたいことに、子は4月生まれ。
保活において、4~6月生まれは有利とされています。
(0歳4月の段階で9~11ヶ月に成長しているため、比較的長く子どもと過ごせる)
0歳で入れるか1歳で入れるかは家庭状況によりますが、
①激戦と言われる状況
②運良く4月に生まれてくれた
ので、0歳で入れる一択です。
0歳で入れられなければ、次は更に厳しい1歳の申し込み。
0歳4月に入所できなければ後がない、という気持ちで(私は)いました。
なんでそんな所に住んでるの?
なんでそんな場所に住んでいるのか?というつっこみがあるかと思います。
保育園のために、入りやすい地域へ引っ越す家族もいます。
ですが、私たちはその逆で、出産前に今の市へ引っ越しました。
理由は単純で、私実家があるからです。
妊娠がわかった段階で、これからどこに住むか?を夫と真剣に話し合いました。
結論は、保育園は激戦かもしれないけど、共働きならどっちにしろ実家の助けを得やすい場所がいい、ということに。
慣れ親しんだ地域で子育てをするのに、もちろん私は異論はありません。
2017年年末頃に新しい家を探し、出産前に私実家市に引っ越しました。
まだ職場復帰していませんが、何かある度に私実家に助けてもらっています。
何より、赤ちゃんの世話をする私母が嬉しそうで楽しそうで。
わざわざ引っ越してきてよかったなぁと思っています。
快く受け入れてくれた夫と両親達に感謝しかありません。
産まれる前にやったこと
激戦区は妊娠中から保活を、といいます。
なんですが、働いている間は保育園のことまではなかなか気が回らず。
ネットで軽く調べたりしたのですが、気持ちが重くなるばかりなのである時から調べるのをやめました。(有益な情報はあまり見つかりませんでしたし)
そして産休に入り、引っ越しをした時に市の保育支援課に話を聞きに行きました。
保育園の申し込み方法、点数、どこに園があるかなど丁寧に説明してくださり、少しほっとしたのを覚えています。
説明の内容はざっくりこんな感じでした。
・認可外はそれぞれの園に問い合わせを
・両親共働きならば、点数は満点になる
・だが、そこに兄弟の有無、一人親など様々な条件で加点がつく
・まずは、いつ入れたいか、加点をつけるのか、など家族ですりあわせを
この話を持ちかえり、夫と家族会議です。
…なんですが、この”すりあわせ”に意外と苦労しました。
夫に私ほどの危機感がなく、話がまとまらない。
・いざとなったら仕事辞めてもいい
・頑張って貯めたお金はこういう時に使うんじゃないの?
・俺の稼ぎだけでも生活はなんとかなる
・ずっと専業は厳しいかもしれないけど、いつでもどこでも働けるのが薬剤師のいいところのはず
・いつでもどこでも働けるのはそうかもしれない
・でも、正社員の立場は簡単に手放したくない。当分戻れなくなる
・今の会社だって辞めたくはない
・復帰するなら1からスタートじゃなくて、慣れた場所で働きたい
・長いブランクにしたくない
・そのためには保育園に入れて仕事復帰したい
という感じで、
◆夫:入れなければしょうがない
◆私:保育園に入れたい
という温度差に意外と苦労しました。
この切実な気持ちがわからないのか?と腹立たしく思いましたが、夫からしたら保活はやや他人事だったのかもしれません。
そして話し合い、
◆0歳/4月の認可に入れる方向
◆加点はつけず、2人フルタイムの点数で戦う
※我が家が加点を獲得するには、8月頃から認可外や一時保育への預け実績が必要でした。4ヶ月の子と離れる思いきりがつかず、加点なしでいこうとなりました。
◆今年度入れなければ、育休延長して再度話し合い
という結論になりました。
もっと本気で取り組んだ方からしたら、ぬるい選択だと思います。
何がなんでも入れなければ、という状況であればもっと打つ手はあります。
けれど、私たちはこういった選択をとりました。
2018年7月:認可外見学で心が折れる
さて、2018年4月に無事出産。
産褥期が過ぎ、やや落ち着いてきた7月頃、保育園見学に行くことにしました。
まだまだ7月。
翌4月の入園を考えれば早い方だろうと思っていましたが、実際に行き、甘かったと思い知りました。
◆認可外2つへ見学
※認可外はそれぞれの園で独立して募集しているので、まずの情報収集で行きました
◆どちらも丁寧に対応してくれた
◆同じ月齢の子(3か月児)が預けられていることに衝撃を受ける
◆翌4月は、兄弟枠でほとんんど埋まりそう
→「4月入所は厳しいと思います」と申し込みに積極的でない
どちらの園も「他のところも見てみてください。うちはちょっと厳しいかも…」と消極的な様子。
申し込み用紙も、あちらからではなく私がぐいぐい聞いて持ってきてもらった感じです。
(あくまで私の印象ですが)
まずの情報収集のつもりで行った認可外2園だったんですが、ぽっきり心が折れてしまいました。
完全に出遅れた、と後悔しました。
情緒不安定な私を見て、
夫「厳しいなら無理して認可外に入れなくてもいい。
やっぱり認可を第一志望にしよう。
保育園のことで気に病むより、まずは今は赤ちゃんの世話に集中しよう」
今思えば問題を先送りにしただけですが、ひとまず保活は見合わせることにしました
2018年10・11月:保活シーズン突入
そして、季節は秋に。
うちの市では11月に認可申し込みなので、10・11月が保活全盛期です。
具体的に何をするかというと、保育園見学です。
園によって、設備・雰囲気・方針が変わってきますので、そこの確めのため、いくつもの園に見学に行きます。
というのが本当なんですが、叩かれるかもしれませんが、私が見学に行った園は1つだけです。
怒られるかもしれませんが、あまり動く気になれず。
保活は”頑張ったら通る”もんじゃありません。
自分の努力と結果に相関性はありません。
頑張っても結果が出ない。
頑張ったら頑張った分だけ、決まらなかった時の絶望は大きくなります。
それを思うと怖くて、動く気力がわきませんでした。
なんとか気持ちを奮い立たせて行ったのが、家から一番近い保育園。
そこが思ったより良い所で、「ここに入れたい!」と思ってしまいました。
思ったところで、その園に入れるどころか保育園に入れるかどうかもわかりません。
見学に行くと、入れたい気持ちがどんどん大きくなる。
そう気づいた私は、保育園見学を打ち辞めにしました。
入れるだけで御の字の状況で、あそこがいい!と思ったところで後でつらくなる。
夫にもそう話し、我が家は距離のみで希望順を記入しました。
今になって振り替えれば、希望に書いた園は少なくとも行っておいた方が良かったと思っています。
通い始めてからこんなはずじゃなかった!となるかもしれないので。
ですので、同じやり方は全くおすすめしません。
申し込み期間は一週間あったので、水曜日、夫の休みに合わせて家族3人で提出に行きました。
その時の私の顔は、自分でもわかるくらいひきつっていました。
(ちなみに、申し込み初日に行った友人は3時間ほど待ったそうです)
2019年2月:結果待ち
そして2月7日現在、市からの通知はまだ来ていません。
2月上旬に送付だそうなので、今か今かと落ち着かない日々を送っています。
きっとだめだろうと諦める気持ちと、本当にだめだったらどうしようという焦り。
そして、大きな声では言えないけれど、もう少し子どもの成長を見たいという思いもあります。
うちの子のんびりなようで、まだずりばいもはいはいもしていません。
この子が初めて歩く姿を見たい。
それまでは、子どもとべったり過ごしたい。
そんな思いもありますが、4月の保育園が決まったら多分見られないと思います。
保育園入所が待ち遠しくもあり、寂しくもあります。
2019年2月8日:まさかの電話連絡
…と、記事を書いた翌日。
まさかの電話連絡。
保育園から「うちに決まりましたので、身体測定と書類を受け取りに来てください」と連絡を頂きました。
郵送で来ると思ってたから、ものすごくびっくりしたよ…。
最初は電話を取れず、留守録にメッセージが入っていて。
誰だろう?と疑問に思いながら再生させると、「〇〇保育園(←しかも第1志望))ですが」とメッセージ。
え?え???
混乱しながら聞いて、全部聞き終わって事態を理解してやっと、「決まった…」と呟くことができました。
「仕事を辞めずに続けられる」
という安堵感。
妊娠がわかってからずっと、「保育園が決まらなかったら、仕事を辞めなきゃいけないかもしれない」という不安に苛まれていました。
なんとか首が繋がった、と。
その夜は、ささやかながら夫とお祝いをしました。
まとめ
数年前話題になった「保育園落ちた日本死ね」という言葉。
見ていた頃はまだ結婚もしていなく、いつかは子どもが欲しいな、私が子どもをもった頃には幾分かましになってるといいな、と淡い期待をよせていました。
ですが、現実は甘くなく、私も保活に消耗することとなりました。
なんとか決まってくれたこと、本当にありがたいことで嬉しく思っています。
ですが、その裏には「保育園落ちたどうしよう」と不安を抱えた方がたくさんいます。
一番の理想は、各々の好きなタイミングで保育園に預けられること。
私の後に続く人たちが、こんなに厳しい保活をしないですむといいのですが。
小さな声だと思いますが、いち当事者の声を正直にあげました。