子育て

子どものおくすり誤飲対策ー帰省の時は気をつけてー

こんにちは!
0歳児母・薬局薬剤師のたつな(@tatsuna11)です。

気がつけばもう年の瀬です。
(これを書いてるのは12月27日)

1年早いですね…。

お正月ということで、おじいちゃんおばあちゃんの家へ遊びに行く方も多いんじゃないでしょうか。

そこで気を付けてほしいのは、子どものおくすり誤飲
おじいちゃんおばあちゃんの家は子ども仕様になってないこともあるので、注意が必要です。

たつな
たつな
毎日、しみじみとこう思います。

・子どもは何でも口に入れる。
・一瞬の隙に思いがけないことをする。
・昨日できなかったことが今日できるようになる。

子どもの行動はほんとに予測不可能…。

そこで、おくすり誤飲の対策、起きてしまった時の対応をまとめました。
(薬だけでなく、たばこやボタン電池など誤飲全般にも使えると思います)

おじいちゃんおばあちゃん家に着く前に読んで、対策してもらえると嬉しいです。
(着いたらみんなで読むのもいいかも)

こんな感じで起こります

さて、どんな感じで誤飲が起きるのか。
具体例があると対策しやすいと思うので、2つご紹介します。

消費者安全調査委員会(消費者庁)の調査報告から引用です。

<子供による医薬品誤飲事故の事例>
調査委員会が、聴取り調査を行った子供による医薬品の誤飲事故又は誤飲未遂のうち、代表的な2事例を以下に記載する。

(1)置き忘れた医薬品を誤飲した事故
親は、子供(2歳5か月、身長 85cm)と昼寝をしようと考え、いつも自身が寝付きをよくするために服用しているPTPに入った精神安定剤を3錠~4錠持って、子供と一緒に寝室へ行った。親は、これまで寝室に医薬品を持ち込んだことはなかったが、事故発生当日は、当該医薬品を1錠服用し、残った2錠~3錠を同室のベッドのサイドテーブルの上に置いた。その後、子供と一緒に同ベッドで昼寝をした。子供は、サイドテーブル上の医薬品を手に取り誤飲した。

たつな
たつな
寝つけなかったら追加服用するつもりだったのかな…。
体調によって効きだす時間・量が変わったりします。
”いつもはこう”ならない時があるので注意。

(2)子供が足場を持ってきて手に取った医薬品を誤飲したと推定される事故
親が昼寝から目を覚ますと、いつも医薬品を保管している居間の棚の近くにかみ跡のあるPTPが落ちているのを発見した。子供(1歳7か月、身長79cm)が、居間の棚に保管していた胃腸薬を取り出し、4錠~5錠誤飲していた。この家庭では、通常、医薬品は、子供の目や手が届かない扉付きの棚(床から136cm の高さ)に保管していたが、子供は座椅子2台と子供用の椅子を足場にして当該医薬品を手にしたと考えられる。

消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書 子供による医薬品誤飲事故 平成27年12月18日 消費者安全調査委員会 P1~2より

たつな
たつな
イスの配置すごくないですか…?
1歳7か月児の行動力と頭脳、なめたらいけない…。

(2)のイスからわかるように、私たち大人の予想を上回る何かが起きることがあります。
子ども(と自分)の行動をすべて予想することはとてもできないので、少し工夫して確率をさげておくのが得策です。

子どものおくすり誤飲対策

誤飲を避けるための工夫はこんな感じです。
薬だけでなく、たばこやボタン電池など誤飲してほしくないものにぜひ活用してください。

おくすり誤飲対策

◆子どもから見えないところで薬を飲む
→ 子どもは大人のまねをしたがります。
興味をひかないよう、見えないところで薬を出して飲んですぐにしまいましょう。

◆薬を飲んだらすぐにしまう
→ 後でしまおうっと、の少しの隙に手に持ってたりします。
事例(1)の睡眠薬のように、飲んでそのまま寝てしまって…なんかも注意です。

◆入れ物・置き場所の工夫
notお菓子の箱
②見えない
③手の届かない(1.2m以上推奨)
④開けにくい
⑤鍵のかかる

複数組み合わせるのがポイント。
1つだけだと突破されるかも。

◆保管場所の近くに踏み台になりそうなものを置かない
→ 事例(2)がよい例ですね…。

◆飲み薬だけじゃない。吸入薬・塗り薬・貼り薬・注射薬(インスリンなど)も同様の注意を
→ 吸入薬や注射はおもちゃに見えますし、塗り薬を食べたりもします。貼り薬も心臓に作用するもの、特殊な痛み止めなどもあります。”薬”とつくものすべて”飲み薬”同様の管理をお願いします

【参考】月齢・年齢と事故の特徴
消費者庁からの「月齢・年齢と事故の特徴」をおいておきます。
対策の参考になさってください。

消費者庁 子どもによる医薬品の誤飲事故に注意! 平成26年12月19日 P2より

とは言っても飲んじゃったかも!?その時の対応

こうやってしっかり対策したとしても、子どものすべては予想できません。

もし起きてしまった時のために、その時の対応をまとめておきます。

たつな
たつな
お薬を誤って飲んでしまったとしても、異変がなければそのまま様子見ることもあります。

ですが、ものによっては素早い対処が必要です。

どの薬がやばいか?の判断は難しいと思いますので、ぜひ専門家を頼ってください。

まず確認すること

◆薬の正式名称
→ 薬によって対応・緊急度が全く異なります。〇mgまでわかると助かります。

◆喉につまってない?
→ ヒートごと飲み込んでしまうことも…。

◆いつくらいに飲んでそう?
→ だいたい〇時くらい・〇時間前くらい でOKです。

◆どれくらいの量を飲んでそう??
→ わからなければ、空ヒート・空瓶などの状況をそのまま伝えてください。

◆今の体調は??
→ 意外といつも通り、ちょっと眠そう?、ぐったりしている、など。その時の様子で対応が変わります。

たつな
たつな
これを、↓の相談箇所に伝えてください。
子どもの年齢と体重も忘れずに!
相談箇所

◆子どものかかりつけ薬剤師(薬局)
薬剤師なら、どの薬がやばいか、初期対応(血糖降下薬ならブドウ糖をとるなど)のお伝えができます。
こういう時のためにも、自分の子どものことをよくわかってくれるかかりつけ薬剤師(薬局)を持つことをおすすめします。

◆小児救急電話相談
休日、夜間の子どもの急な病気への適切な対処の仕方や、受診する病院等について、小児科医師や看護師のアドバイスを受けることができます。
#8000 番をプッシュすると、お住まいの都道府県の相談窓口
に自動転送されます。(通話料は相談者負担)

◆公益財団法人日本中毒情報センター 中毒 110 番
医薬品、化学物質(たばこ、家庭用品など)、動植物の毒などによる中毒事故への対処について、薬剤師等のアドバイスを受けることができます。
【連絡先】(通話料は相談者負担)
大 阪:072-727-2499(24 時間対応)
つくば:029-852-9999(9~21 時対応)

日本中毒情報センターウェブサイト:http://www.j-poison-ic.or.jp

※たばこ誤飲事故専用電話
072-726-9922(365日24時間対応)

参考:消費者庁 子どもによる医薬品の誤飲事故に注意! 平成26年12月19日 P2

この画面のスクショがおすすめ

おじいちゃんおばあちゃんにも読んでもらって、みんなで対策してもらえたら嬉しいです。
(父母だけで取り組んでも防ぎきれないので、ぜひみんなで…!)

行く前に↓↓の簡易版をおじいちゃんおばあちゃんに送っておくのもおすすめです。

おくすり誤飲対策 簡易版

◆子どもから見えないところで薬を飲む
◆薬を飲んだらすぐにしまう
◆入れ物・置き場所の工夫
notお菓子の箱
②見えない
③手の届かない(1.2m以上推奨)
④開けにくい
⑤鍵のかかる

複数組み合わせるのがポイント
◆保管場所の近くに踏み台になりそうなものを置かない
◆飲み薬だけじゃない。吸入薬・塗り薬・貼り薬・インスリンなどの注射も同様の注意を

たつな
たつな
せっかくのお正月なのでトラブルなく楽しい時間を過ごしましょう。