子育て

【ママ薬剤師が解説】授乳と花粉症の薬

こんにちは!

薬局薬剤師のたつな(@tatsuna11)です。

11ヶ月の赤子を抱え授乳中なんですが、

授乳中に使える花粉の薬ってどのへんだっけ?と疑問に思い。

「授乳中でも使える花粉症の薬」についてまとめてみました。

授乳してるから薬飲めないんじゃないの?

と諦めているお母さんにぜひ読んで欲しい。

ただでさえ育児しんどいので、せめて花粉症は薬を頼ってもらえたら、と思っています。

では、いってみましょう!

◼️この記事を書いた人◼️
たつな
たつな
たつな(@tatsuna11)といいます。
一児の母で、薬局薬剤師をしています

(詳しいプロフィールはこちら

妊娠と薬情報センター

まずご紹介したいのが、国立成育医療研究センター 妊娠と薬情報センター

見て頂きたいところはママのためのお薬情報です。

ここに、

◆授乳中に安全に使用できると考えられる薬
◆妊娠・授乳中のお薬Q&A

などがまとめられています。

花粉症だけでなく、抗生物質・インフルエンザなど、授乳と薬についての疑問は、まずここを読むのがおすすめです。

今回は、この妊娠と薬情報センターを元にして、授乳と花粉症の薬についてまとめていきました。

【授乳と花粉症】点鼻薬・目薬

点鼻薬と目薬について、「妊娠と薬情報センター」の記載はこちら。

抗アレルギー薬・点眼薬、点鼻薬
花粉症で点眼薬と点鼻薬を使いたいと考えています。また、のみぐすりはどうでしょうか?

アレルギーの点眼薬や点鼻薬には抗ヒスタミン薬が含まれるもの、ステロイドが含まれるものなどがありますが、薬の添付文書などによるといずれの成分もお母さん自身の血液中に吸収される量が非常に少なくなります。母乳移行する薬の量はさらに少なく、ごくわずかですので、点眼薬や点鼻薬の授乳中使用が赤ちゃんに影響する可能性は低いと考えられます。

妊娠と薬情報センター
授乳中のお薬Q&A
2019年3月12日確認
※太字は投稿者にて

要するに、

・点鼻薬、目薬、お母さんの血中に吸収される量はすごく少ない
・母乳移行する量はもっと少なくなる
・赤ちゃんに影響する可能性は低い

と書かれています。

たつな
たつな
点鼻薬・目薬は授乳してても安心して使えそうです

それから、ステロイドに抵抗感を持つ方もいるかもしれませんが、点鼻薬、目薬であれば副作用の心配はあまりありません。
(飲み薬・点滴のステロイドは全身的な副作用に注意が必要ですが、点鼻薬は局所作用なので全身的な副作用を起こしづらい)

点鼻薬ステロイドは、花粉症ではかなり力を発揮してくれる薬ですので、怖がらずにきちんと使って頂けたら嬉しいです。

そして、合わせてこちらもよろしくお願いします。

点鼻薬の一般的な注意事項

・使用回数を守る(たくさん使っても効果変わらないor効きづらくなったりする)
・使った後、先端をティッシュなどで拭いて清潔にする
・去年開けたものは使わない
・人の薬を使わない

目薬の一般的な注意事項

・さした後、しばらく目頭を押さえる(全身移行を減らす)
・目薬の先端をまつげや目につけない(汚染防止)
・開封後、1ヶ月が使用期限
・去年開けたものは使わない
・人の薬を使わない

【授乳と花粉症】飲み薬

飲み薬で安全に使用できると考えられる薬はこちら。

(一般名)
・ジフェンヒドラミン
・デスロラタジン
・フェキソフェナジン
・ロラタジン

妊娠と薬情報センター
授乳中に安全に使用できると考えられる薬
抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)
2019年3月12日確認

これらを選択肢に考えると良いと思います。

どれが良いかは、

・今までの病歴、アレルギー歴
・今飲んでいる、使っている薬はあるか
・その人の好み(一日一回がいい!眠気ないのがいい!眠気多少あってもいいからとにかく効くものを!等)

などで変わってきますので、お店に行って直接相談するのが一番です。

【授乳と花粉症】貼り薬

そして、貼り薬についてです。

今の段階で発売されている「花粉症の貼り薬」は「アレサガテープ(一般名:エメダスチンフマル酸塩貼付剤)」というお薬だけ。
(2019年3月現在)
(本当は商品名はあんまり出したくないんですが、これはちょっと出さざるを得なく…)

今のところ、「妊娠と薬相談センター」に、アレサガテープ(エメダスチン)の記載はありません。

ですので、あくまで私の見解にはなりますが、アレサガテープを授乳婦が使うのは避けるのが無難かなと…。

理由をがっつり書くと長くなるので、簡単にご説明しますね。

・2018年4月発売の新薬
・新薬なので、授乳婦への使用経験はほとんどない
・授乳婦(と赤ちゃん)への影響は、なんともわからない

という感じなので、授乳中の人はまだ様子見がいいかと思います。

他に安心して使える薬があるので、授乳してる人があえて選ぶ理由はあまりないかな、と考えています。

参考:アレサガテープ添付文書・インタビューフォーム

市販薬でも対応できるよ

そして、授乳中の私たちの一番のハードルは、

たつな
たつな
病院へ行けない

ということ。

正確に言えば、

行けなくはないけど行くまでのあれこれを思うとめんどくさすぎる!!

って思う方がほとんどかなと…。

なので、花粉症は市販薬でも対応できるよとお伝えしたいのです。

薬によっては、処方薬と全く同じものが市販で手に入ったりしますし、市販薬の方が使用感良いなんて話もききます。
(処方薬は手続きがものすごく大変なので、ずーっと全く変わらないのものが多いです)

ですので、

「花粉症は市販薬で対応する」

をぜひ考えて頂けたら嬉しいです。

まとめ

この記事で一番伝えたかったのは、

たつな
たつな
ただでさえ育児はしんどい…
ので、花粉症のつらさは薬に頼ってみませんか?

ということです。

授乳してるけど、花粉症なんとかしたい。
ドラッグストア・薬局に相談しに行こう。

と思って頂けたら嬉しいです。

ぜひ薬を求めに、近くの薬剤師に相談しに行ってみてください。

きっと力になってくれるはずてす。

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